AV女優・作家の紗倉まなさん、自身の恋愛も反映 出版の小説集

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AV女優・作家の紗倉まなさん、自身の恋愛も反映 出版の小説集

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AV女優・作家の紗倉まなさん、自身の恋愛も反映 出版の小説集

小説家でAV女優の紗倉まなさんの恋愛小説集「ごっこ」(講談社)が、2月に出版された。恋人ごっこ、夫婦ごっこ、友達ごっこ――。三つの「ままならない恋愛」を描き、いびつな形で相手に執着する女たちが登場する。前作の小説集出版の際に取材してから3年ぶり。目の前に現れたまなさんは「私自身、スムーズにいかない恋愛が多かったことが、作品に反映された感じがします」と話した。【國枝すみれ】

ことごとくうまくいかなかった恋愛

 2021年公開の映画「花束みたいな恋をした」がヒットしていたとき、編集者から勧められて見に行き、「恋愛小説を書いてみませんか?」とも提案された。まなさんは「私の恋愛観で書いていいの?」と思ったという。自身の恋愛はことごとくうまくいかなかったからだ。

恋人と将来のことを考えなきゃいけない関係になったとき、その人の本当の顔が見えて「怖い」と感じたこともあったという。「最初は、この人しかいない、と思うけれど、付き合うにつれ、『初めと印象が違う』と。それもその人の一部だったのでしょうが、受け入れきれない自分の器の小ささというか――」

 まなさんは文芸誌「群像」(同社)で、過去に、けんかになる度に手が出る恋人から身を守るため、さすまたを持たなければならない日があった、と告白している。

“自由”であることにも息苦しさ

 「ごっこ」は、その「群像」に載った三つの小説を一冊にしたものだ。

 表題作「ごっこ」の主人公ミツキは、年下男の逃避行に付き合って会社を無断欠勤し、当てのないドライブを続ける。二つ目の作品の「見知らぬ人」の那月は、夫の不倫相手と対面する。最後の「はこのなか」の戸川は、思いを寄せる同性の友達の隣に住むことを夢想する。

 いずれも恋人、夫婦、友達と、簡単にくくることができない曖昧な関係性を持つ人々だ。

 老人の性や母の性をテーマに、自分に合わない役割を押しつけられて苦しむ人々が登場した前作「春、死なん」(同社)。その出版から3年がたち、今作の登場人物たちは自ら役割を背負っているように感じる。そのことを聞くと、まなさんはこう話した。

 「役割を与えられることの息苦しさは前作で書きたかったものです。こうあるべきだという圧をかけられることの苦しさから逃れたい、そういう話を書きたいと思いつつ、今回は、役割を与えられず自由にしていいと言われることも、また息苦しさがあるのだと感じました。自由の苦しみです」

きれいに成就しない関係性を書く

 3編のうち、最初に書いたのは「はこのなか」という。「私にも大切な女の子の親友がいますが、友達だからこそ知ることができない一面もあります。そのもどかしさをどこかで書きたいと思っていました。思った通りにいかない、きれいに成就しない関係性の一つとして」

 まなさんは、恋人、夫婦、家族といったものは「幸せの形として継承されてきた、分かりやすい関係性の単位」だと言う。「スタンプのように押してもらえば、社会的信用ができるし、理解や共感をしてもらいやすいのです」

 そして、こう話した。「そこからこぼれていく人たちも書きたいという気持ちで書いたのが、今回の小説集なんです」

紗倉まな(さくら・まな)

 1993年、千葉県生まれ。2012年にAVデビュー。著書に小説「最低。」「凹凸」「春、死なん」など。


最後是由 Anonymous 於 2023-04-24, 14:53 推文。
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